レースレポート


時折強風が吹くコンディションの中、JRCC第2戦がBOSS SPEEDで行われた。路面のグリップが安定しない中、古川選手が予選でトップタイムをたたき出す。勢いのある古川選手を追うのは初戦を制した田中選手。決勝ではスタートから古川選手がハイペースでトップを引っ張る。2位は田中選手が直後をマークする。序盤からこの2台がテールツーノーズでトップ争いとなる。ピタッと背後を窺う田中選手は、5分の給油ピットアウトで古川選手の直前に出てトップに立つ。田中選手はピットストップのタイミングを僅かにずらして、ピットエリアをクリアにしミスを少なくする作戦。徐々に差を広げようとペースアップした田中選手だったがヘアピン立ち上がりで僅かなミスで古川選手に交わされてしまい再び古川選手がトップに立つ。トップ争いは接触間際の激しいアタックの攻防が続く。ところが突如古川選手のスピードが鈍ってきた20分の給油後エンジンストール。せっかくの首位の座を一気に失う。これで楽になったのが田中選手。お互いにタイヤの磨耗でペースアップが望めない中、田中選手が2連覇を決めた。田中選手はサーパント960を短い期間でセットアップし、2位に入賞した奥村選手と共にサーパント車ワンツーフェニッシュとなった。